CD1:ピアノ、吹奏楽と打楽器のための協奏曲(1976)
ピアノ、吹奏楽と打楽器のための協奏曲第2番(2002)
テスタメント(2001)
CD2:トラベラー(2003)、交響曲第4番(1993)
アレクサンドラ・マスコロ=デヴィッド&スティーヴン・ヘスラ(Pf)
ステファンK.スティール(指揮)/イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
発売:2005年
ALBANY【アメリカ輸入盤】
マスランカは1943年マサチューセッツ生まれで、吹奏楽の世界ではすでによく知られた存在。作風は極めてモダンで、「交響曲第4番」はオーケストラのシンフォニーと比べても全く遜色ないどころか、マスランカ独自の世界を作り上げており、大変技巧的で立派な作品です。また、「テスタメント」や「トラベラー」は清涼感のあるメタリックな音色(時にヴァレーズを思わせる)が爽快。ハイレベルな団体がコンクールの自由曲などに選べは相当インパクトがありそうです。2つの「ピアノ、吹奏楽と打楽器のための協奏曲」はコンサート作品としても面白そうな曲です。
ここでも名門イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーが大活躍し、マスランカの緊張感あふれる作品を見事に演奏しきっています。
現代アメリカで最も聴くべき作曲家の1人としてマスランカは強く押したい作曲家です。