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「天使と悪魔」~チューバのための作品集

1. アルフレッド・リード/二重奏のファンタジア
2-3. バーバラ・ヨーク/天使のためのエレジー
4. ジョン・スティーヴンス/サルヴェ・ヴェネーレ、サルヴェ・マルテ
5. ブラームス/永遠の愛について Op.43-1
6. ブラームス/メロディのようなものが僕の心に Op.105-1
7. シューマン/異郷にて Op.39-1
8-10. フェレール・フェラン/堕ちた天使のソナタ
11. ジェームズ・グラント/ワルツ・フォー・ベッツ
12-14. アンソニー・プロッグ/3つの細密画
15. エンニオ・モリコーネ/ガブリエルのオーボエ
16. ジェームズ・ミードア/黙示録的な声
17. ニールセン/カント・セリオーソ
18. ティム・バズビー/チューバ吹きのサガ(伝説)


ティム・バズビー(チューバ)、フェイス・デボウ(ピアノ)  録音:2010年7月

「天使と悪魔」~チューバのための作品集

価格:

2,138円 (税込)

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ALBANY【アメリカ輸入盤】

ティム(ティモシー)・バズビーはテキサス出身の若きチューバ奏者。アカプルコ・フィルの首席チューバ奏者を勤めた後、名門シカゴ交響楽団と共演し、その後シンガポール響の首席となり、ベルリン・フィルと共演する機会も得るなど、世界各地で活躍している期待の若手奏者です。すでにBIS、NAXOS、SONY、ALBANYなどたくさんのレーベルの録音に参加しています。バズビーは最近メルボルン響の首席チューバ奏者に就任し、ソリストとしても各国のオーケストラと共演して、活動の幅をますます広げています。
吹奏楽関係者の間ではすでに有名なチューバ奏者となっているバズビーは、現代のチューバ協奏曲を集めたアルバムや古今のオーケストラ名曲のトロンボーン・チューバ・パートだけを集めたアルバム(TROY1282)で話題となりましたが、今回はチューバのためのオリジナル作品(一部編曲物あり)を中心とした真打ち的なアルバムです。吹奏楽の世界では非常に有名なアルフレッド・リードやフェレール・フェラン(フェルラン)のオリジナル作品は、チューバ奏者なら一度は聴いておきたいもの。フェランの「堕ちた天使のソナタ」はさすがにモダンで独創的ですが、ロマンチックなメロディがとても印象的で美しい楽曲です。また、チューバ奏者でもあるスティーヴンスの「サルヴェ・ヴェネーレ、サルヴェ・マルテ」は、超絶的な技巧を盛り込んだ野心的なチューバ独奏曲。そのほかバーバラ・ヨークの「天使のためのエレジー」やジェームズ・ミードアの「黙示録的な声」も現代的なテイストながらめっぽう格好いい作品で、ソロ楽器としてのチューバの柔軟性と表現力の幅広さには改めて驚かされます。
さらにブラームスやシューマンの歌曲もチューバで演奏すると、一流のバリトン歌手の歌声ように堂々としていて、意外にも相性が良いようです。最後の「チューバ吹きのサガ」はバズビーの自作自演。ナレーション付きの物語性のある音楽で、ペダルトーンの応酬による超低音の迫力が凄まじい!たいへん貴重なレパートリーを含む面白いアルバムです。

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