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W・F・バッハ/6つの二重奏曲(オーボエ属とクラリネットによる)

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)/ツォボリ&デルマストロ編曲:
6つの二重奏曲 F.54-59


オマール・ツォボリ(オーボエ、オーボエダモーレ、イングリッシュホルン、ソプラノ・サクソフォン)
セルジョ・デルマストロ(クラリネットA管、クラリネットB♭管、バセットホルン)

録音:2008年

W・F・バッハ/6つの二重奏曲(オーボエ属とクラリネットによる)

価格:

2,138円 (税込)

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STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)は、子沢山だったJ・S・バッハの長男で、「ハレのバッハ」もしくは「ドレスデンのバッハ」と呼ばれています。兄弟の中では最も才能に恵まれ、父の大バッハからこの上ない期待と惜しみない愛情をかけられたと言われますが、過保護に育ったためか性格に難があり、放浪と貧困の生涯を送りました。典型的な放蕩息子として後世悪名高いヴィルヘルム・フリーデマン・バッハですが、楽器の演奏にかけてはピカイチの腕前をもっていたらしく、カンタータや器楽曲を中心に膨大な作品を残しています。生前に出版されたものは少なかったため、後の世で彼の作品が演奏される機会はほとんどありませんでしたが、一部の鍵盤作品や6つの無伴奏フルート二重奏曲は、例外的にしばしば演奏されてきました。さらに、近年は新たな作品が演奏されるようになって、再評価が著しく進み、円満な成功者であった弟のカール・フィリップ・エマヌエル以上に面白い音楽と考える人も増えています。
この「2つのフルートのための6つのソナタ(無伴奏フルート二重奏曲)」は、フルート・デュオの作品として昔から比較的演奏機会が多い作品であり、近年は録音も次第に増えてきました。しかし、このアルバムではフルート二重奏のために書かれた6つの作品を、様々な管楽器の組み合わせのために編曲して演奏するという面白い試みをしています。使用楽器がピリオド・タイプのものかどうかは不明ですが、オーボエだけでなく、オーボエ・ダモーレやイングリッシュホルン、さらにソプラノ・サクソフォンまで用いているため、曲ごとに音色や表情が変わって非常に創造的です。クラリネットの方も、A管やB管、バセットホルンを使用する凝りようで、ツォボリとデルマストロによる編曲は、W・F・バッハの「6つの二重奏曲」の素晴らしさをより多くの音楽ファンに伝えることでしょう。実際6曲全てを聴いてみれば、兄弟の中では最も才能に恵まれたというW・F・バッハの才気煥発ぶりは疑いないもので、他のバッハ兄弟には見られない自由闊達な精神と情熱に溢れています。スタイルに縛られない即興的な展開、繊細で幻想的な響きなど、とても独創的で愉悦感もたっぷり。
スイス出身のオーボエ奏者オマール・ツォボリは、ハインツ・ホリガーの弟子というだけあって、甘い音色ときれいなビブラートは確かに師匠ゆずりの美しさ。オーボエだけでなく、イングリッシュホルンやサクソフォンまで吹きこなす器用さもさることながら、滅多にないほどの美音の持ち主です。また、ミラノ音楽院教授を務めているセルジョ・デルマストロも、イタリアらしい明るい音色と軽快なテクニックが秀逸です。

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