1. チャールズ・アイヴズ(1874-1954)/川にて(室内アンサンブル編)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン)
シレオーニ・フェルナンド(指揮)/ポッレンツァ市立ジュゼッペ・ヴェルディ吹奏楽団
2. ヘンリー・カウエル(1897-1965)/ダイナミック・モーションとアンコール
ファウスト・ボンジェッリ(ピアノ)
3. ジョン・ケージ(1912-1992)/夢(室内アンサンブル編)
フランチェスコ・ディロン(チェロ)、ペーテル・セーデルベリ(リュート)
4. カウエル/バンシー
ファウスト・ボンジェッリ(ピアノ)
5. ジェイコブ・ドラックマン(1928-1996)/ヴァレンタイン
ステファノ・スコダニッビオ(コントラバス)
6. アイヴズ/イルメナウ
マイク・スヴォボダ(トロンボーン)
シレオーニ・フェルナンド(指揮)/ポッレンツァ市立ジュゼッペ・ヴェルディ吹奏楽団
7. モートン・フェルドマン(1926-1987)/たいへん短いトランペット小品
マイク・スヴォボダ(トロンボーン)
8. テリー・ライリー(1935-)/ビート・スートラ第7番
テリー・ライリー(ピアノ)
9-14. ロジャー・セッションズ(1896-1985)/6つの小品
ルーカス・フェルス(チェロ)
15. アイヴズ/チャーリー・ラトリッジ(ウィンド・アンサンブル編)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン)
シレオーニ・フェルナンド(指揮)/ポッレンツァ市立ジュゼッペ・ヴェルディ吹奏楽団
録音:2005年
STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】
現代アメリカ作曲家たちの作品を集めたアルバムですが、アメリカの音楽がヨーロッパ人にとって何を意味するのかを垣間見ることができる興味深い内容です。トロンボーン奏者のマイク・スヴォボダがアレンジしたアイヴズ作品は、演奏家はほとんどがイタリア人ということもあって、演奏はどことなく緩い感じが付き纏いますが、ジャジーなムードが秀逸。ボンジェッリが弾くヘンリー・カウエルの「ダイナミック・モーションとアンコール」や「バンシー」の演奏は緊張感あふれる素晴らしいものです。また、テリー・ライリーの自作自演である「ビート・スートラ第7番」もスリリングで貴重なドキュメントといえるでしょう。チェロとリュートによるケージの演奏やトロンボーン独奏によるフェルドマンの演奏などもヨーロッパならではの視点を感じさせる興味深いものです。イタリアのマチェラータで行われた音楽祭のライヴ録音が集められていますが、サウンドは静かで拍手はありません。