１～３．サルヴァトーレ・シャリーノ（1947-）／Tre canti senza pietre
４～７．カルロ・ジェズアルド（1560頃-1613）／４つのマドリガーレ
８～11．イヴァン・フェデレ（1953-）／Animus Anima
12～15．カルロ・ジェズアルド／４つのマドリガーレ
16～19．サルヴァトーレ・シャリーノ／L'alibi della parola
ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト
録音：2001年12月、2002年7月
STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】
カルロ・ジェズアルド（1560頃-1613）は、イタリアの貴族で後期ルネサンスの作曲家として名高く、また妻の浮気を発見し、不倫の二人を惨殺したという大事件を起こしたことでも名を残しています。ジェズアルドは、ルネサンス音楽のなかでも最もユニークで実験的な作風で知られ、とりわけ大胆な半音階技法の作曲家として20世紀になって急速に再評価が進みました。
現代イタリアの作曲家サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)もジェズアルドを信奉する作曲家の一人。シャリーノは、ほとんど独学で作曲を学びましたが、1978-80年ボローニャ市立劇場の芸術監督を務め、1974-96年ミラノ、ペルージャ、フィレンツェの音楽院で教えるなど次第に活躍の場を広げています。最近ではその作品が相次いでレコーディングされ、その独創的な響きとユニークな技法を持った音楽が高い評価を受けています。シャリーノの奇抜なアイデアから生まれる数々の特殊奏法とパフォーマンスは、ジェズアルドの半音階の多用とどこか似通ったものがあることをハッキリと感じさせます。
イヴァン・フェデレ（1953-）はドナトー二の弟子で、ペトラッシからも高い評価を受けた注目の現代イタリア作曲家。フェデレの「Animus Anima」は、「現代のジェズアルド」と評された作品です。
