ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)/フィルハーモニア管弦楽団&同合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sp;フィオルディリージ)、ナン・メリマン(Sp;ドラベッラ)
リーザ・オットー(Sp;デスピーナ)、レオポルド・シモノー(T;フェルランド)
ロランド・パネライ(Br;グリエルモ)、セスト・ブルスカンティーニ(Br;ドン・アルフォンゾ)
録音:1954年、ロンドン 原盤:EMI
[ボーナス・トラック]
・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より Vedrai carino(+)
・歌劇「フィガロの結婚」より Porgi amor,Voi che sapete(+)
・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より Crudele?...Non mi dir(+)
・歌劇「イドメネオ」より Zeffiretti lusinghieri(+)
・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より Batti, batti, o bel Masetto(+)
・歌劇「フィガロの結婚」より Dove sono(+)
・歌劇「魔笛」より Ach ich fuhls(#)
・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より In quali eccessi...Mi tradi quell'alma ingrata(#)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sp)
ジョン・プリッチャード(指揮)/フィルハーモニア管弦楽団(+) 録音:1953年
マリオ・ロッシ(指揮)/トリノRAI管弦楽団(#) 録音:1952年
REGIS【イギリス輸入盤】
若きカラヤンの記念碑的な名盤。カラヤンはステレオ録音時代になってもこのオペラの再録音をしなかったため、このアルバムは貴重な記録といえるでしょう。何といっても「アンサンブル・オペラの最高峰」と評されるこの作品にふさわしい豪華なキャスティングが注目で、この役では右に出る者なしといわれたシュヴァルツコップのフィオルディリージ役、そのシュヴァルツコップをうならせたブルスカンティーニの洒脱なドン・アルフォンゾ役を両軸に、美声の芸達者たちが繰り広げるアンサンブルの素晴らしさはピカイチです。壮年期のカラヤンによる軽快な音楽運びも魅力的で、黄金期フィルハーモニア管とともに溌剌とした生気あふれる演奏をしています。録音はモノラルですが、この時代とは思えないほど優れた音質です。また、グラインドボーン音楽祭の音楽監督も務めたプリッチャード指揮によるアリア集では、シュヴァルツコップの魅力が充分に堪能できます。なお、対訳は付いておりません。