ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1908-1975):
CD1:
1-3. ヴァイオリン・ソナタ Op.134(1968)
4-27. ピアノのための24の前奏曲 Op.34(1932-33)
CD2:
1-24. 24の前奏曲 Op.34(ツィガーノフ&セルケイェニャ編ヴァイオリンとピアノ版)
25-27. ヴィオラ・ソナタ Op.147(1975)
ミハイル・ベズヴェルフニー(ヴァイオリン、ヴィオラ)、チムール・セルゲイェニャ(ピアノ)
録音:2003年11月3-6日
NORTHERN FLOWERS 【ロシア輸入盤】
「24の前奏曲」は、ショスタコーヴィチが25歳に時に完成したピアノ独奏曲で、明らかにショパンの「前奏曲」を意識して書かれた曲集です。1曲1曲は短い曲ながら内容は多様で、舞曲やジャズを思わせる曲や、内面的にも深い曲もあって、非常に自由な形の小品集になっています。このアルバムでは、オリジナルのピアノによる全曲とヴァイオリンとピアノによる版の全曲の両方を収めているというかなりマニアックな内容になっており、ショスタコーヴィチ・ファン注目のアルバムです。ヴァイオリンとピアノによる版は、ベートーヴェン弦楽四重奏団のリーダーを務めショスタコーヴィチ自身と親交のあったツィガーノフが編曲した19曲をベースに、ピアノのセルゲイェニャ自身が編曲した残り5曲を加えて全曲としています。ベズヴェルフニーのヴァイオリンがとても表現意欲が強く、時に熱すぎるくらい情熱的に弾き、またネットリと濃厚に歌い、実に面白い演奏になっています。ちょっと下世話で妖艶な雰囲気が「24の前奏曲」の新たな魅力を引き出しています。一方、セルゲイェニャによるピアノ独奏のオリジナル版は、至極真っ当な演奏で、両方の版の比較が楽しめます。
また、「ヴァイオリン・ソナタ」と「ヴィ