フランツ・ダンツィ(1763-1826)：
1-4. 木管五重奏曲第１番 イ長調 Op.68-1
5-8. 木管五重奏曲第２番 ヘ長調 Op.68-2
9-12. 木管五重奏曲第３番 ニ短調 Op.68-3
ライヒャ五重奏団 録音：1995年
ＮＣＡ【ドイツ輸入盤】
木管楽器をたしなまれたり、このジャンルが好きな方にはお馴染みのダンツィの木管五重奏曲集。フランツ・ダンツィ(1763-1826)は、マンハイム楽派の作曲家で、宮廷オーケストラでは意外にもチェリストとして在籍していました。そのオーケストラは、かのモーツァルトが驚いたといわれるほど管楽器奏者が上手かったらしく、ダンツィが管楽アンサンブルを多く書いた一因となっています。一連の管楽五重奏曲は、パリでライヒャがこんなものを作ったらしい、と言う事を聞いて書き始めたと言われ、ライヒャとダンツィ双方の作品とも古典派の木管五重奏の至宝となっています。
弦楽四重奏はたくさんのファンがいるのに、木管五重奏は比較的マイナーで、まだダンツィさえ聴いたことがないという方がおられたら、ぜひ聴いてみて下さい。たぶん聴いたことがあるという曲もいくつかあることでしょうし、古典的な造形ながらロマン派に近い豊かな旋律美にひたれることでしょう。こんな気持ちいい曲はそう滅多にないですから。しかも演奏はベストともいえる素晴らしいものです。
