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細川俊夫/大鴉(おおがらす)

1. エドガー・アラン・ポー「大鴉」朗読
  シャルロット・ヘレカント(ナレーター)
2. 細川俊夫(1955-)/大鴉 - メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ
  シャルロット・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)
  川瀬賢太郎(指揮)/ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン

録音:2014年10月29-31日、広島、アステール・プラザ・ホール

細川俊夫/大鴉(おおがらす)

価格:

1,273円 (税込)

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NAXOS【香港輸入盤】

現代日本の作曲家の中でも、ワールドワイドで最も高い評価を受けている人といえば、やはり細川俊夫(1955-)であることは間違いありません。彼の作品には、日本的な要素(音色も思考も)が極めて多く用いられているのですが、その語法の巧みさと真摯さによって、それらが言葉の壁を越えて世界中の人々へと伝播しています。
エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN-大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて話さない魅惑的な物語詩なのです。日本が誇る作曲家である細川俊夫氏(1955-)も、そんな「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。
エドガー・アラン・ポーは、詩"大鴉”で、奇妙なフレーズ「ネバーモア」(もう沢山だ)を繰り返す、未知の世に住む大鴉の侵略を描写することで、合理的な近代社会の秩序が破壊されていくプロセスを表現しました。私はこの詩を能楽の物語りに例えて、メゾソプラノとアンサンブル・ルシリンを共演させることで、モノドラマを表現しました。(細川俊夫)

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