1. ハワード・スケンプトン(1947-)／ブタが飛べた
2. スケンプトン／アリスは１
3. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)／コルプス・クリスティ・キャロル
4. ロナルド・コープ(1951-)／神よ、私に瞳を与え給え
5-9. リチャード・ロドニー・ベネット(1936-)／鳥小屋
（小鳥は嘆く／フクロウ／早めのナイチンゲール／ハタオドリ／ひばり）
10. ジョン・タヴナー(1944-)／われらの父よ
11. ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958)／フィデルのための挽歌
12. ピーター・マクスウェル=デイヴィス(1934-)／はしけの番人
13. ボブ・チルコット(1955-)／ゆりとばら
14. ブリテン／５月
15-19. コープ／花の歌
（ラッパスイセンに／すみれ／サクラソウ／ディジーに／チューリップの花壇に）
20. アーサー・ブリス(1891-1975)／ハタオドリは悲嘆を満足させる
21. タンシー・デイヴィス(1973-)／暗黒街のオーヴン
22. ジョン・ウールリッチ(1954-)／下へ隠してはいけない
23. ジョン・ラター(1945-)／大地の美のために
24. コープ／春
25-28. リチャード・ロドニー・ベネット／昆虫の世界
（昆虫の世界／ハエ／ツ
NAXOS【香港輸入盤】
児童合唱の穢れのない澄んだ声は、何世紀にも渡って教会音楽の中で好んで使われてきました。しかし、このアルバムに収録された作品は、イギリス近現代の14人の作曲家たちによる楽しくて魅力的な音楽。ほとんどが１～３分ほどの小品ですが、子どもたちの可能性を更に伸ばしつつ、新しいジャンルへ挑戦する喜びを感じさせてくれるものばかりです。機知に富んだスケンプトン(1947-)の「ブタが飛べた」は、アルバムジャケットのイメージ通りの可愛らしさで、続く「アリスは１」も妙にメロディが耳に残る魅力的な作品。Ｒ・Ｒ・ベネット(1936-)やニコラス・モー(1935-2009)の組曲も、歌う子供自体も楽しめる愉快な描写音楽です。児童合唱が大好きだったというブリテン(1913-1976)の「コルプス・クリスティ・キャロル」やヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958)の「フィデルのための挽歌」なども慈愛に満ちた優しい音楽で、ふだん児童合唱をあまり聴かないクラシック・ファンの方にもオススメしたい逸品です。中でもジョン・ラター(1945-)の「大地の美のために」とゴッドフリーの「日ごとに」は、児童合唱のピュアな声で歌われるメロディがやたらと美しく、涙腺の弱い人はホロリとくるに違いありません。
