1-9. カザルス(1876-1973)／マリアの薔薇の花冠
10. カザルス／きっと、とりなし給え聖母マリアよ
11. グラナドス(1867-1916)／サルヴェ･レジーナ
12. カザルス／われは黒けれど
13. モレーラ(1865-1942)／ナイチンゲール（世界初録音）
14. グラナドス／ロマンス
15. モレーラ／アヴェ･マリア（世界初録音）
16. グラナドス／宗教的情景（世界初録音）
17. ブランカフォート(1897-1987)／愛の歌（世界初録音）
18-19. オルトラ(1922-)／愛の歌より「エコ」、「前奏曲」（世界初録音）
20. グラナドス／星々の歌（世界初録音）
デニス･キーン（指揮）／ヴォイシズ･オブ･アセンション・コーラス(1-13.15.17-20)
ダグラス･リーヴァ（14,16,20,ピアノ）、マルク･クルチェク（1-12,15,16,20,オルガン）
エリカ･キーセウェッター（14,16,ヴァイオリン）
録音：1997年5月(1-5.11-15)、2006年11月(6-10)、2001年6月(16-26)
NAXOS【香港輸入盤】
北東スペインの文化的都市、カタルーニャは古くから多くの芸術作品を育んだ肥沃の地です。この地に生を受けた音楽家は数多く、アルベニスやグラナドス、ソル、タルレガ、ブランカフォート、モンポウ、カザルスなど枚挙にいとまがありません。このアルバムは、カタルーニャ出身の作曲家たちの手による美しい合唱作品を中心としたプログラムで、知られざる名品が詰まっています。20世紀を代表する名チェリスト、パヴロ・カザルスは作曲家としても優れていたことはあまり知られていません。しかし、このアルバムで聴くことの出来るカザルスの「マリアの薔薇の花冠」や「きっと、とりなし給え聖母マリアよ」など聖母マリアをテーマとした合唱曲は驚くほど美しい作品です。そしてアルバム・タイトルにもなっているグラナドスの「星々の歌」は、ピアノと合唱とオルガンによる信じられないほど素晴らしい協奏曲です。ピアノとオルガンが織りなす長大な前奏も独創的ですが、その後に続く合唱の感動的なこと。ピアノ作品で有名なグラナドスには、こんな一面もあったのかと驚かされます。その他の作曲家たちの作品も世界初録音ばかりで、合唱ファンには涙ものの１枚です。なお、グラナドスの「ロマンス」と「宗教的情景」はヴァイオリンと鍵盤楽器のための室内楽作品であり、その他は全て合唱曲です。
