ベートーヴェン:
・交響曲第1番 スカラ座管 録音:1946年6月24日
・交響曲第2番 NBC響 録音:1944年12月3日
・交響曲第3番「英雄」 NBC響 録音:1938年12月3日
・交響曲第4番 BBC響 録音:1939年6月1日
・交響曲第5番「運命」 ニューヨーク・フィル 録音:1933年4月9日
・交響曲第6番「田園」 NBC響 録音:1938年1月8日
・交響曲第7番 BBC響 録音:1935年6月14日
・交響曲第8番 ニューヨーク・フィル 録音:1936年3月8日
・交響曲第9番「合唱付き」
テアトロ・コロン管、合唱団、ユディト・ヘドヴィヒ(S)
リディヤ・キンダーマン(A)、ルネ・ メゾン(T)
アレクサンダー・キプニス(Bs) 録音:1941年7月24日
※指揮は全てアルトゥーロ・トスカニーニ
MEMORIES【イタリア輸入盤】
巨匠トスカニーニのレパートリーの中核をなすベートーヴェンの交響曲全集。他の多くの巨匠と同様に、全曲演奏会を何度となく、各地で展開しております。当ベートーヴェン全集は、極めて珍しい演奏ばかりを集めたもので、当盤でしか聞けない演奏も少なくありません。第1番は、戦後スカラ座に復帰した際のライヴ。素晴らしい高揚と歌に満ちた再会の喜びが全曲を貫きます。第2番は極めて珍しい1944年のツィクルスから採用、キビキビしたテンポリズム感が最高です。第3番「英雄」と第6番「田園」は伝説的な1939年のツィクルスの前年である1938年の演奏で、結成間もなくのNBC響らしいパワーが炸裂。第5番「運命」と第8番は、もう一つのアメリカにおける手兵であったニューヨーク・フィルとのライヴで大柄な構えを見せ、まるでヨーロッパのオーケストラのような渋い音色がはっきり聴き取れます。第4番と第7番は相性の良かったイギリスのBBC響との名演。柔らかい音色も心地よいです。第9番は、知る人ぞ知る、ブエノス・アイレスのテアトロ・コロン管に客演した壮絶なライヴで、オケ、歌手、そして聴衆を扇動する恐ろしい名演です。