ブラームス:
CD1:
1-3. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
イエフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)/ルツェルン祝祭管弦楽団 録音:1949年8月(ライヴ)
4-6. ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)、エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)/ウィーン・フィル 録音:1952年1月27日(ライヴ)
CD2:
1-4. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
エドヴィン・フィッシャー(ピアノ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)/ベルリン・フィル 録音:1942年11月8日(ライヴ)
5. ハイドン変奏曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)/ウィーン・フィル 録音:1952年1月27日(ライヴ)
MEMORIES【イタリア輸入盤】
フルトヴェングラーはブラームスに並々ならぬ共感を持ち歴史に残る演奏を数々繰り広げました。高く評価されるのは交響曲の演奏ですが、今回は協奏曲に焦点を当てた好企画です。メニューインが輝いていた時代の「ヴァイオリン協奏曲」は見事な伴奏ぶりでフルトヴェングラーが如何にこの曲を熟知しているかわかります。「二重協奏曲」は、ウィーンフィルのメンバーをソリストに起用し、ワルツ演奏で名高いボスコフスキーの艶やかで感傷的なヴァイオリンの音色が存分に味わえます。ブラベッツもクナッパーツブッシュなどに愛された名手です。ウィーン風奏法とはこういうものかと感慨も新たです。気心の知れた仲間同士という感じのフルトヴェングラーのドライヴが心地良い快演です。余談ですが、ウィーンフィルの二重協奏曲はとても少なく、メンバーがソリストの演奏もこれが唯一です。フィッシャーとの「ピアノ協奏曲第2番」はがぶり四つの力相撲という趣きで深刻さに魅力が溢れます。なお、ボーナスとして「ハイドン変奏曲」が含まれます。