ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):
◎3つのソナタ集Op.40
1~4.ト長調 Op.40-1 5.6.ロ短調 Op.40-2 7~9.ニ長調 Op.40-3
10~13.4つのモンフェリーナ Op.49(12のモンフェリーナより第3,5,6,7曲)
ジョン・コウリ(フォルテピアノ) 録音:1998年10月28日
MUSIC&ARTS【アメリカ輸入盤】
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832)はイタリア出身ですが、ヨーロッパ中でピアニスト・作曲家として活躍し、晩年はロンドンに定住したくさんの弟子を育てたことで知られています。約100曲といわれるピアノ・ソナタや練習曲集「グラドゥス・アド・パルナッスム」などをはじめ多くのピアノ作品を残しただけでなく、ピアノ製作と出版業も営み、ピアノ界の歴史上たいへん重要な人物です。かのベートーヴェンもピアノ曲に関してはモーツァルトよりもクレメンティの方がピアニスティックで素晴らしいと評価しているほど。特にソナチネ作品は現在でも愛され続け、ピアノ学習者にとってお馴染みのことでしょう。
クレメンティのピアノ・ソナタの作品40は3曲あり、端正な古典派のスタイルながらフォルテピアノを使用しているせいか、音色が豊かで情感に満ちたロマンチックな演奏になっています。しかもロンドンにあったクレメンティ工房で作られたフォルテピアノを使用しているというこだわりぶりで、まさにクレメンティのピアノによるクレメンティ演奏という意義深いもの。とりわけ強音と弱音の音色の違いがニュアンスたっぷりで魅力的です。4曲の「モンフェリーナ」は北イタリア起源の舞曲とのことで、演