ワレリー・ゲルギエフ(指揮)/ロンドン交響楽団
録音:2008年11月21,23日、ロンドン、バービカン・ホール
LSO【イギリス輸入盤】
ロンドン交響楽団とその首席指揮者ゲルギエフによるプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。プロコフィエフをライフワークに位置付けるゲルギエフは、これまでにマリインスキー劇場管と「3つのオレンジへの恋」や「炎の天使」、「修道院での婚約」、「戦争と平和」といった主要なオペラとピアノ協奏曲全曲を、また1990年には「ロメオとジュリエット」も録音しています。さらにロンドン交響楽団とは、2004年に交響曲全曲シリーズを演奏し、そのライヴ録音盤はグラモフォン・アワードを受けるなど絶賛を集めました。
今回のアルバムは、ロンドン響と組んだ新録音であり、52曲からなる完全全曲をSACDマルチチャンネルによる高音質録音に収めています。ここではロシア的な力強さというより、正統的で緻密な音楽作りの方が勝っているようで、大胆さと繊細なコントロールが同居したゲルギエフならではのバランスの良い演奏です。叙情的な面が際立った美しく流麗な「ロメオとジュリエット」です。