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ベートーヴェン/交響曲全集(5CD)

ベートーヴェン:交響曲第1番~第9番、「レオノーレ」序曲第3番、「コリオラン」序曲、「エグモント」序曲

ジョルジュ・ジョルジェスク(指揮)/ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ・フィル
E・ペトレスク(Sp)、M・ケスラー(Ms)、イオン・ピソ(T)、M・リンツラー(Bs)
ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団、ルーマニア放送合唱団

録音:1961-62年、ルーマニア文化宮殿ホール、セッション録音(ステレオ)

ベートーヴェン/交響曲全集(5CD)

価格:

4,023円 (税込)

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ELECT RECORD【国内盤】

ルーマニアを代表するオーケストラ「ジョルジュ・エネスコ・フィル」とそれを率いた伝説的な名指揮者ジョルジュ・ジョルジェスクによるベートーヴェンの交響曲全集。ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者で、同じルーマニア出身の名指揮者チェリビダッケ(1912-1996)よりも一世代前に当たり、フルトヴェングラーと同時期にルーマニアで活躍していた伝説的な指揮者です。ジョルジェスクは、ブカレスト音楽院でチェロを学び、さらに研鑽を積むためベルリンへ赴き、ユーゴー・ベッカーに師事しました。優れたチェロ奏者として頭角を現したジョルジェスクはマルトー四重奏団のメンバーとして活動しましたが、第一次世界大戦のため活動を中止せざるを得ず、さらに事故のためチェロを弾くことができなくなりました。しかし、名指揮者ニキシュやR・シュトラウスの助言を得て指揮者へと転向し、幸運にも1919年から3年間毎年ベルリン・フィルを振ることになり、大好評を得ました。
その成功をきっかけに、ジョルジェスクは故郷ルーマニアに戻り、1920年にブカレスト・フィルの音楽監督に就任し、翌年ジョルジュ・エネスコ・フィルへの発展的な改組を成し遂げました。その後同オーケストラとともに1944年までルーマニア音楽界の発展に尽くし、優れたソリストたちを世界中から招聘して素晴らしいコンサートを行い、またブカレスト歌劇場の芸術監督しても活躍しました。教育者としても知られ、ブルガリア初のバレエ学校を組織したり、ブカレスト音楽院の指揮法の教授として後進の指導にもあたりました。第二次世界大戦後はドイツ音楽を演奏したということで、しばらくの間ブカレスト・フィルの指揮を許されませんでしたが、1954年になってようやく音楽監督に復帰し、亡くなる1964年まで同オーケストラを率いて世界中でコンサートを行いました。ジョルジェスクはルーマニア国内だけの活動だけでなく、トスカニーニの招聘に応えてアメリカに赴き、ニューヨーク・フィルやワシントン・ナショナル・オペラに客演するなど、生涯に52のオーケストラを指揮したほどの国際的な名指揮者でした。
ジョルジェスクの代表的録音とされるベートーヴェンの交響曲全集は、かつてDANTE/LYSレーベルが市販LPからの板起こしでCDをリリースしたことがありますが、今回は初のマスター・テープからのCD化となります。マスターテープの保存状態が良好だったらしく、音質は1960年代の東欧の録音にしてはかなり鮮明で、戦前・戦中のローカル・オーケストラらしい鄙びた音色がリアルに再現されます。ゲヴァントハウス管の副指揮者としてニキシュに師事していたジョルジェスクは、ニキシュに強い影響を受けており、同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。演奏も予想外に面白く、第2番や第6番、第8番などはローカルな味わいの中にも凄みが感じられます。「英雄」や「運命」も気合いが入っていますが、どの曲にもおおらかさと愛嬌があり、温かい気持ちになるベートーヴェンです。もちろん今では聴くことのできない巨匠風の表現や独特の個性的解釈が散りばめられていて、それもまた一興です。第9番「合唱」ではルーマニア語による歌唱となっています。
ルーマニアのレーベルELECT RECORD創立80周年記念のため、東武ランドシステムと共同で製作した日本プレスのCDで、英語、日本語によるライナーノートも付いています。

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