ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
1~4.弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51 No.1(ピアノ四手連弾版)
5~8.弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51 No.2(ピアノ四手連弾版)
ティツィアーナ・モネータ、ガブリエーレ・ロータ(ピアノ) 録音:1997年10月、イヴレア
BOTTEGA DISCANTICA【イタリア輸入盤】
ブラームスの有名な2つの弦楽四重奏曲のピアノ4手連弾版。ピアノ・デュオを好んだブラームス自身により編曲されたものですが、演奏される機会も少なく、かなり珍しい録音となります。ピアノによるピュアな美しい響きはまた別の味わいがあり、まるで別の曲のようなイメージさえ感じさせます。4手連弾なので、ピアノの中音域を多用した厚みのある響きが豊かになっています。
イタリアの中堅ピアニスト、ティツィアーナ・モネータとガブリエーレ・ロータによるピアノ・デュオの演奏は、たいへんデリケートで洗練されたもの。両者のバランスは絶妙にコントロールされ、まさに1人で弾いているような完璧なアンサンブルを達成しています。ダイナミクスの幅はむしろ小さく抑えられているほどで、華麗さよりもピアノの響きの美しさと明晰さを追求し、丁寧に編み上げたビロードような演奏です。薄型デジパック・ケースです。