1. ニコロ・コッラディーニ(?-1646)/リチェルカーレ 第2旋法-2つのフーガ
2. グレゴリオ聖歌/聖母の子にして創造主(讃歌)
3. ニコロ・コッラディーニ/リチェルカーレ 第6旋法-2つのフーガ
4-13. グレゴリオ聖歌/聖アガーテのミサ
イントロイトゥス、キリエ、グラドゥアーレ、トラクトゥス、アレルヤ
セクエンツィア、アレルヤ、オフェルトリウム、サンクトゥス、コムニオ
14. ニコロ・コッラディーニ/リチェルカーレ 第9旋法-2つのフーガ
15. グレゴリオ聖歌/おお、キリスト、谷間の花よ(讃歌)
16. ニコロ・コッラディーニ/リチェルカーレ 第10旋法-3つのフーガ
アントネッラ・ソアーナ・フラカッシ(指揮)/スコラ・グレゴリアーナ・ディ・クレモナ(女声斉唱)
マルコ・フラカッシ(オルガン)
録音:1996年9月、11月
BOTTEGA DISCANTICA【イタリア輸入盤】
クレモナの聖アガーテ教会に所蔵されているジョヴァンニ・ダ・ベッラーノの写本に収められた「聖アガーテのミサ」をメインとしたアルバム。クレモナといえば16世紀から音楽の中心地となった街で、有名なモンテヴェルディもここで音楽を学び、当時クレモナ大聖堂では盛んに演奏が行われていました。また楽器製造の一大中心地として栄え、ヴァイオリン製作のアマーティ、グァルネリ、ストラディバリが店を構えました。現在もクレモナには重要なルネサンス及びバロック音楽のアンサンブルがあります。当アルバムでは地元クレモナの女声合唱団「スコラ・グレゴリアーナ・ディ・クレモナ」が「聖アガーテのミサ」をはじめグレゴリオ聖歌を斉唱しています。グレゴリオ聖歌らしく単旋律の無伴奏斉唱なので、シンプル極まりない「モノフォニー」ですが、それだけに祈りの気持ちがストレートに伝わり、聴き手を優しく包み込みます。
また、このアルバムではクレモナ大聖堂とゆかりの深いニコロ・コッラディーニ(?-1646)のオルガン曲を間に挟んでいるのも大きなポイントです。コッラディーニはクレモナで終生活動し、同地の大聖堂のオルガニストから楽長までを歴任したイタリア初期バロックの作曲家。「4声