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「チャイコフスキーの珍しいトランスクリプションとパラフレーズ集」Vol.1

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
1. スラヴ行進曲 Op.31
(H・ハンケ編)
2. 歌劇「ヴォエヴォーダ(地方長官)」の主題によるポプリ(作曲者編)
3-7. 管弦楽組曲第3番 Op.55~主題と変奏(M・リポルド&ゴールドストーン編)
8-11. 弦楽セレナード ハ長調 Op.48(M・リポルド&ゴールドストーン編)

アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ)

録音:2012年、聖バプティスト教会、ノースリンカーンシャー

「チャイコフスキーの珍しいトランスクリプションとパラフレーズ集」Vol.1

価格:

2,300円 (税込)

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DIVINE ART【イギリス輸入盤】

アンソニー・ゴールドストーンは、妻キャロライン・クレモウとの夫婦ピアノ・デュオでよく知られたイギリス人ピアニスト。モーツァルトからシューベルト、現代作品まで広いレパートリーを持っており、すでに20年以上活動しているベテランです。たくさんの珍しい作品を演奏・録音してピアノ・デュオの魅力を伝導し続けています。今回のアルバムは、ゴールドストーンの独奏ですが、取り上げた曲目はオール・チャイコフスキーの珍しいピアノ編曲版ばかりで、うち3曲はこれが世界初録音という貴重なものです。
ゴールドストーンのテクニックの凄さは、「スラヴ行進曲」を聴くだけでも明らかで、ハンケの編曲は1人で弾くには限界といえるほど音が多いにもかかわらず、ガンガン弾き進めていきます。もちろん超難関な部分ではテンポを落とさざるを得ないようですが、実に愉しげに演奏しており、オーケストラとはまた違った面白さを引き出しています。歌劇「ヴォエヴォーダ(地方長官)」の主題によるポプリや「管弦楽組曲第3番」の主題と変奏は、華麗なオーケストレーションで人気のチャイコフスキーにしては、比較的地味な作品ですが、だからこそピアノ・ソロにはもってこい。ピアノの粒立ちの良い音でスッキリした抒情性と優しく穏やかな表情がたっぷり味わえます。また、このアルバムの目玉は、世界初録音という「弦楽セレナード」のピアノ独奏版でしょう。もともとが美しいメロディーの宝庫といえる作品ですが、ゴールドストーンの演奏も音楽への愛情を感じる素晴らしいものです。オススメ。

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