1. ショパン/夜想曲第13番 ハ短調 Op.48-1
2. ショパン/バラード第3番 変イ長調 Op.47
3. ショパン/バラード第4番 ヘ短調 Op.52
4-19. ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」
ヴァレンティナ・イゴシーナ(ピアノ) 録音:2004年
Classical Records【ロシア輸入盤】
ヴァレンティナ・イゴシーナは、1978年生まれのロシアの俊英ピアニスト。モスクワ音楽院にドレンスキーに学び、1997年のラフマニノフ国際コンクールで優勝し、一躍注目を集めました。2003年にはエリザベート王妃国際コンクールも最高位を獲得し、現在ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。イゴシーナのピアノはよく引き締まった端正なもので、このショパンやムソルグスキーのアルバムにおいても、意識的に華美になることを避けているかのようなストイックな演奏です。さすがに表現の精度は高く、響きのコントロールや声部バランスが大変優れています。ショパンは微妙なアゴーギクが巧く、憂鬱な情感を伴ったバラードは秀逸。「展覧会の絵」はオーソドックスな解釈の演奏で、ロシア人らしい磨き上げられた硬質のタッチでクッキリと丹念に描き上げています。メリハリも強く、響きの重厚感もたっぷりあって、実に堂々とした演奏ぶりです。