1. ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747)/様々な性格の舞曲集
2-3. エティエンヌ・ムリニエ(17世紀)/プレリュードとシャコンヌ
4.マラン・マレ(1656-1728)/サント・コロンブ氏へのトンボー
5-7. マラン・マレ/ヴィオール小品集第5巻より 組曲 ニ長調
8. フランソラ・クープラン(1668-1773)/えりぬきのミュゼット&居酒屋のミュゼット
9-17. マラン・マレ/組曲 ニ長調
パラディアン・アンサンブル
パメラ・トービー(リコーダー)、レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
スザンネ・ハインリヒ(7弦バス・ヴィオール )、ウィリアム・カーター(ギター&テオルボ)
録音:1998年11月17-19日、トッディングトン教会
LINN【イギリス輸入盤】
太陽王と呼ばれたフランスの絶対君主ルイ14世(在位1643-1715)時代の宮廷音楽を集めたアルバム。イギリス古楽のスター級ソリスト4人が組んだ豪華室内アンサンブル「パラディアン・アンサンブル」が、バロックの枠にとらわれない発想力と驚異的なパフォーマンスでルベル、マレ、クープラン、ムリニエなど、栄華を極めたフランス・バロック時代の巨星たちの音楽を現代に呼び覚ました名盤です。
冒頭の「様々な性格の舞曲集」は、リュリの弟子で「四大元素」で有名になったジャン=フェリ・ルベル(1666-1747)の曲で、当時としては珍しい公開演奏用のもの。10分ほどの小品ですが、フランス・バロックの奇才ルベルならではの変幻自在ぶりは圧巻で、この曲を聴くだけでもこのディスクを買う価値はあります。スザンネ・ハインリヒとウィリアム・カーターによる瞑想的なマラン・マレの演奏も実に素晴らしく、F・クープラン(1668-1773)の「ミュゼット」におけるパメラ・トービーの跳び回るような超絶技巧のリコーダーも絶品!パラディアン・アンサンブルは、一糸乱れぬ完璧なアンサンブルに加え、イギリス古楽とはとても思えないような自由奔放でパンチのある表現により、創造性に溢れた生き生きした音楽を提供してくれます。録音は透明度が高く、切れが良く、音像と定位に優れ、教会のホールエコーもきれい。オススメです。