1. ジョン・タヴナー(1944-)/トリサジオン
2-10. ジョン・ホワイト(1936-)/へぼ詩製造機
11-16. ジム・パーカー(1934-)/ゴールデン・セクション
17. マイケル・ナイマン(1944-)/マスク・アリア
18-23. ウィリアム・マティアス(1934-1992)/サマー・ダンス
24. ジェームズ・マクミラン(1959-)/アダムの肋骨
ウォーレス・コレクション
John Miller (trumpet), Paul Gardhaml (french horn)
Simon Gunton (trombone), Robin Haggart (tuba)
John Wallace (trumpet) 録音:1997年
LINN【イギリス輸入盤】
イギリスのトランペット奏者ジョン・ウォーレスは、王立音楽院を卒業後、1974年にロンドン交響楽団の副首席奏者となり、1976年から約20年間もフィルハーモニア管弦楽団の首席奏者を務めた英国を代表する名手です。卓越した技術と音楽性をもったウォーレスは、指導者としても優れており、2002年からは地元スコットランドの王立スコッランド音楽院の学長も務めています。ウォーレスはかつて「フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブル」のメンバーとしても活動していましたが、自ら「ウォーレス・コレクション」というブラスアンサンブルを創設し、最も優れた金管アンサンブルとして高い評価を受けました。
「ウォーレス・コレクション」は、曲によって編成を変えるフレキシブルなブラス・アンサンブルですが、このアルバムではトランペット2本とトロンボーン、ホルン、チューバという標準的な5人編成の金管五重奏のスタイルをとっています。イギリスの現代作曲家の曲がズラリと並べられており、ジョン・タヴナーやマイケル・ナイマン、ウィリアム・マティアス、ジェームズ・マクミランなど現在ではクラシック音楽界では知らぬ者がないほど有名な作曲家へと成長しています。いずれもポップで愉しい音楽ぞろいで、ウォーレス・コレクションの優れたテクニックと伸びやかな演奏はやはり抜群。金管アンサンブル・ファンなら必携の名演です。