アーコシュ・ヘルナーディ、カーロイ・モチャーリ(ピアノ)
フランツ・ラング、ヨッヘン・ショーラー(打楽器) 録音:2006年6月、2005年5月
HANSSLER【ドイツ輸入盤】
ハンガリー出身の2人のピアニストによるバルトークのアルバム。「中国の不思議な役人」は、作曲者自身がピアノ・デュオ用に編曲したバージョンがかなり以前に演奏・録音され話題になりましたが、このアルバムではバルトークの息子ピーター・バルトークの監修のもと2000年に出版された改訂版のスコアに基づいたバージョンを採用しており、全体で30小節に及ぶパッセージが復元されているとのことです。2台のピアノならではのダイナミクスの幅と表現力のおかげで、オーケストラのような厚い響きがあってなかなか面白い演奏です。ただ、暴力性やエロティシズムは影を潜めており、ピアニステックな透明感と音色の均一性がスッキリした印象を与えます。オーケストラでは埋もれがちな掛け合いやリズムがクッキリ浮き出てくるので、「中国の不思議な役人」がお好きな方には興味深いことでしょう。
一方の「2つのピアノと打楽器のためのソナタ」も響きがスッキリ綺麗に整えられた知的で洗練された演奏です。録音の良さも手伝って打楽器の細かい動きがよく伝わってきます。