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「トランスフォーメーション」~現代テューバ作品集

1-4. ガンサー・シュラー(1925-2015)/バス・テューバ協奏曲第2番
5. カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)/ハーモニエン
6-8. ダナ・ウィルソン(1946-)/テューバと吹奏楽のための協奏曲
9-14. デイヴィッド・ラング(1957-)/《君は経験した?》~エレクトリック・テューバと語り、室内管弦楽のための


アーロン・ティンダル(チューバ)
ジェフリー・マイヤー(指揮)/イサカ・カレッジ交響楽団(1-4)、イサカ・カレッジ室内管弦楽団(9-14)
スティーヴン・ピーターソン(指揮)/イサカ・カレッジ・ウィンド・サンサンブル(6-8)
スティーブン・スタッキー(語り)(9-14)

録音:2013-2015年

「トランスフォーメーション」~現代テューバ作品集

価格:

2,150円 (税込)

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BRIDGE【アメリカ輸入盤】

ガンサー・シュラー(1925-2015)は、アメリカの現代音楽の作曲家で、ホルン奏者でもあり、ジャズミュージシャンでもありました。ニューヨークに生まれ、フルートとホルン、音楽理論を学び、17歳の時にシンシナティ交響楽団に入団。さらに19歳の時にはメトロポリタン歌劇場管弦楽団に入団しました。また、ニューヨークではマイルス・デイヴィス、ジョン・ルイスらとジャズ・バンドを組んで活躍しました。やがて作曲家を志し、ほとんど独学で作曲を学ぶ。芸術音楽とポピュラー音楽の垣根を取り外した「第三の流れ」を提唱し、現代音楽の中に積極的にジャズの要素を取り込もうとしました。ニューイングランド音楽院の院長をはじめ、さまざまな大学で作曲を教え、オリヴァー・ナッセンやマーク=アンソニー・タネジ、エドゥアルド・マータはシュラ―の門下生です。指揮者の小澤征爾と協力してタングルウッド音楽祭を主催したことでも知られています。1974年と76年にグラミー賞を受賞し、1994年にピューリッツァー賞音楽部門を受賞するなど、アメリカで最も重要な作曲家の一人として活躍しています。この「バス・テューバ協奏曲第2番」もクラシックでもジャズでもない、そして実験的な現代音楽でもない、ガンサー・シュラ―の独創的な音楽が爆発しています。
シュトックハウゼン(1928-2007)の「ハーモニエン」は、元々はおそらく独奏バス・クラリネットのための作品で、それをチューバ独奏でアレンジしたもの。ゆったりとしたメロディーと、それを圧縮して作った幅広い音域にわたる素早いアルペッジョ音形という2つの素材が交替することによって全曲が構成されています。跳躍の多用された音形は楽器法の限界に挑むかのようです。
ダナ・リチャード・ウィルソン(1946-)は、アメリカの作曲家で、ジャズ・ピアニストですが、日本では「シャカタ~歌によって世界は生まれた」や「ピース・オブ・マインド」 といった吹奏楽品で専ら知られています。この「チューバ協奏曲」はウィルソンの新しい作品で、アーロン・ティンダルが初演を担当しました。斬新な音楽ながら親しみやすく、特に3楽章はバーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」を想起させる面白さ。
最後のデビッド・ラング(1957-)もニューヨーク市に住むアメリカ人の作曲家。現代音楽の粋ともいえるエレクトリック・テューバの実験的な奏法や声やパーカッションとの融合が生み出す不思議かつ暴力的な響きは、目の覚めるような衝撃を与えてくれます。
チューバ奏者アーロン・ティンダルは、アイスランド交響楽団の首席奏者を務めるかたわら、ソリストとしても様々な活動を行っています。自由闊達なチューバの世界を堪能できる面白いアルバムです。

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