1-4. ボロディン(1833-1887)/交響曲第2番
5-7. リムスキー=コルサコフ(1844-1908)/歌劇「サルタン皇帝の物語」組曲
オレグ・ポルテフスキー(指揮)/ニュー・ロシア管弦楽団 録音:1997年6月
Bel Air Music【モナコ輸入盤】
かなり以前になりますが、レコ芸の「海外盤試聴記」のコーナーで強く推薦されていたディスク。指揮のポルテフスキーはプレトニョフ率いるロシア・ナショナル管の副指揮者だった人で、将来が嘱望される有能な指揮者だと思います。写真で見る限りでは細身でかなり若いことは分かりますが、少なくとも私はプレトニョフよりずっと指揮者としては有望な気がします。ニュー・ロシア管はプレトニョフのロシア・ナショナル管のメンバーを中心にした臨設オケで、契約上ロシア・ナショナル管の名称を使えなかったらしいです。
このポルテフスキーも無名な指揮者なので、正直それほど期待せずに聞いたのですが、その力演ぶりにビックリ。若いのにやるなぁ!と感心しきり。ロシア的な力強さやアンサンブルの良さはオケにも起因するのでしょうが、テンポの動かし方がとても個性的で、しかも説得力があるところが非凡。ポルテフスキーはまだ20代ということなので、今後どんな演奏が聞けるのか楽しみです。このボロディンの2番はけっこう燃えます。