1. クロード・ドビュッシー（1862-1918）／シリンクス（1913）
2. ジークフリート・カルク=エーレルト（1877-1933）／ソナタ・アパッショナータ嬰ヘ短調 Op.140（1917）
3. アルテュール・オネゲル（1892-1955）／牝山羊の踊り（1919）
4. ピエール・オクターヴ・フェルー（1900-1936）／恋する羊飼い娘（1921）
5. パウル・ヒンデミット（1895-1963）／８つの小品（1927）
6. レオナルド・デ・ロレンツォ（1875-1962）／神話の組曲 Op.38（1930）
7. ヨゼフ・ラウバー（1864-1952）／前奏曲とフーガ Op.49（1930）から 前奏曲
8. ジャン・リヴィエ（1896-1987）／優しい鳥たち（1935）
9. ウジェーヌ・ボザ（1905-1991）／映像 Op.38（1936）
10. ジャック・イベール（1890-1962）／小品（1936）
11. エドガー・ヴァレーズ（1885-1965）／密度21.5
12-13. アンドレ・ジョリヴェ（1905-1974）／５つの呪文（1936）から「農夫が立てた畝から生まれる収穫が豊かなものであるように」、「実存と世界の穏やかな一致のために」
14. マルセル・ステルン（1909-1989）／12の小品（1940）から イベリカ(*)
15. シャルル・ケクラン（1867-1950）／ソナティネ第２番 Op.184（1942）から レント(*)
16. ヴィリー・シュナイダー（1907-1983）／ソナタ Op.53（1946）から アレグレット(*)
17. ギュンター・ラファエル（1903-1960）／ソナタ第２番 Op.46（1946）から 気むずかしく、気まぐれな(*)
18. ヨハネス・ドリースラー（1921-1998）／ソナタ Op.10（1948）から アレグレット(*)
19. ルドルフ・エッシャー（1912-1980）／ソナタ Op.16（1949）から ラルゴ－ヴィヴァーチェ
20. ヴィクトル・マルタン（1940-）／２つの呪文（1958）から II(*)
21. エンドレ・セルヴァーンスキー（1940-）／５つの演奏会用練習曲（1956）から スケルツォ(*)
22. 福島和夫（1930-）／レクイエム（1956）(*)
23. ルチアーノ・ベリオ（1909-1989）／セクエンツァ I（オリジナル版；1958）
ミリヤム・ナスタシ（フルート）
録音：2011年11月14-16日、ヴッパータール、インマヌエル教会
ARS PRODUKTION【ドイツ輸入盤】
オランダのユトレヒト生まれのフルーティスト、ミリヤム・ナスタシ校訂の楽譜本「Die Soloflote, Edition Peters Nr. 8641a」に収録された作品をナスタシが自ら演奏するシリーズの第２巻。オーレル・ニコレらに師事したナスタシははじめ現代音楽に傾倒していましたが、やがて古楽に興味を持ちフランス・フェスターらの教えを受けました。1991年にフライブルク音楽大学フルート科教授に就任し、1996年から2006年までは主任教授を務めました。
このアルバムは、ドビュッシーをはじめオネゲルやボザ、イベールといったフランス近現代の有名な作品からジョリヴェやヴァレーズ、ベリオといったいかにも現代音楽らしい作品まで20世紀音楽の幅広さをたっぷり愉しむことができます。福島和夫の「レクイエム」が取り上げられる点でも注目です。フルート・ファンには貴重な無伴奏作品集といえるでしょう。
