アドルフ・ミシェク（1875-1955）：
ＣＤ１：
1-3. コントラバス・ソナタ第１番 イ長調 Op.5
4. 演奏会用ポロネーズ
5-8. コントラバス・ソナタ第２番 ホ短調 Op.6
ＣＤ２：
1-4. コントラバス・ソナタ第３番 ヘ長調 Op.7
5. スメタナのオペラの主題による幻想曲
6. 伝説 Op.3
シモン・マルチニャク（コントラバス）、ヨアンナ・ワヴリノヴィチ（ピアノ）
録音：2011年8月10-11日、12月14-15日、ポーランド放送スタジオS1、ワルシャワ
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
アドルフ・ミシェク（ミシェックとも，1875-1955）は、チェコの偉大なコントラバス奏者で、作曲家・指揮者としても活躍しました。ミシェクはチェコに生まれてウィーン音楽院で学び、ウィーン宮廷歌劇場管弦楽団（今のウィーン・フィル）やプラハ国民歌劇場管弦楽団でコントラバス奏者を務め、のちにウィーン音楽院の教授となりました。
ミシェクの音楽は、何といってもメロデイがとろけるように美しく、緩徐楽章でのゆったりとした歌が絶品！コントラバスにありがちな無骨さや素朴さはほとんどなく、むしろ滑らかで洗練された素敵な音楽です。むせかえるような濃厚なロマンチズムは、生半可なチェロ・ソナタの及ぶところではなく、ドヴォルザークのチェロ作品がお好きな方には堪らないことでしょう。ミシェクは自分がコントラバス奏者だっただけに楽器を知り尽くしており、ヴィルトォーゾ的な要素も濃く、コントラバスとは思えないほど華やかで聴き映えがします。
コントラバスに詳しい方にはミシェクの作品はすでにお馴染みかも知れませんが、第２番のソナタがときおり演奏されるとはいえ、一般的にはなかなか耳にする機会がありません。ほぼ全ての作品を集めている当シリーズは、ミシェク作品の貴重な録音であり、「スメタナのオペラの主題による幻想曲」にいたっては、これが世界初録音とのこと。2007年からハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席奏者を務めているポーランド出身のコントラバス奏者、シモン・マルチニャクの優れた演奏で楽しめるという点でもコントラバス・ファンに強くオススメできます。本来は分売ですが、第１，２巻併せてのご提供となります。
