シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):
リュート組曲ハ長調/同イ長調/同ニ長調
イェジ・ジャク(リュート) 録音:1999年/発売:2003年
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス(1686-1750)は、J・S・バッハの1歳下の天才リュート奏者。J・S・バッハとも親交が深く、ヴァイスはドレスデンの宮廷付きリュート奏者として、最高年棒を受けていたほど絶大な人気がありました。ヴァイスはリュートの腕前はもちろん、作曲の面でも優れた才能を示し、600曲ものリュート作品を残しているといわれています。ただ、ヴァイスはリュートの作品のみしか書かなかったことと、そのリュートという楽器自体がやがて人気を失っていったため、これまであまり顧みられる機会が少なかった作曲家です。しかし、昨今の古楽器ブームでリュートへの関心も高まり、ヴァイスの演奏機会も次第に増えてきました。
中世からバロック期にかけてヨーロッパでさかんに用いられたリュートの温かく素朴な音色はまさに癒し系で、ヴァイスの音楽は聴き手をちょっぴりリッチな気分にしてくれるような優雅で上品なものです。録音も演奏も上々です。