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ラフマニノフ/交響曲第1番、交響詩「死の島」

セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
1〜4.交響曲第1番 ニ短調 Op.13
5.交響詩「死の島」 Op.29


パヴェル・コーガン(指揮)/モスクワ国立交響楽団

録音:1990年10月、モスクワ・フィルム・シンクロ・スタジオ

ラフマニノフ/交響曲第1番、交響詩「死の島」

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980円(税込)
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ALTO【イギリス輸入盤】

むせかえるようなロマンが横溢する「交響曲第2番」はラフマニノフの代表作として人気が高いものの、「交響曲第1番」となると意外に聴く機会がありません。そもそもこの作品は若きラフマニノフが精魂を傾けて作曲し、完成後の1897年にすぐに初演されましたが、その初演はたいへんな不評で記録的な大失敗に終わってしまいました。そのため、ラフマニノフは精神的に大きな打撃を受け、楽譜は本人により出版禁止となり、その失望の深さのため「ピアノ協奏曲第2番」を書き上げるまで、しばらく作曲ができなくなるほどでした。しかし、ラフマニノフ自身はこの曲を非常に愛していたといわれ、改訂して再演したいと考えていました。残念ながらロシア革命が起こったため、楽譜を自宅に置いたまま亡命したので、楽譜は長らく行方不明となり、改訂することはできませんでした。しかしながら、第2次世界大戦の終結後、ラフマニノフが没した後になってこの交響曲第1番の全パート譜が発見されました。すぐに復活再演されるようになった「交響曲第1番」はロシアのみならず世界中で大好評を博し、ラフマニノフも名誉を取り戻したことになります。最近では第2番以上にこちらを高く評価する人も増えつつあり、一度じっくり傾聴するに値する名曲です。
指揮のパヴェル・コーガン(1952-)は、ロシアの大ヴァイオリニスト、レオニード・コーガン(1924-1982)の息子。パヴェル・コーガンも父と同じく優れたヴァイオリニストとしてキャリアを重ね、1970年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでは見事に第1位を獲得していますが、のちに指揮者へと転身しました。そのコーガンのラフマニノフは、ロシアのオーケストラとはいえ今どき珍しいほどアグレッシヴな演奏。ズッシリした重低音とバリバリとよく鳴る金管といった伝統的なロシアの響きに支えられた筋肉質な演奏に仕上がっており、甘ったるいラフマニノフが苦手という方にはオススメです。併録の「死の島」もうねるようなパワーを底に秘めた暗鬱でメランコリックなムードが上手く表現されており、それでいて音楽の推進力も停滞しない見事な演奏です。なお90年代の録音ですが、これが初CD化とのこと。