ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-4. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ト長調 BWV.1027
5-8. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ニ長調 BWV.1028
9-11. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ト短調 BWV.1029
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アンドレア・マルコン(チェンバロ)
録音:2003年、ヴェネツィア、サン・ジョルジョ修道院
使用楽器:1679年、ヤコブス・シュタイナー製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、1997年、ウィリアム・ホーン複製[モデル:ミートケ製](チェンバロ)
AnLeuT(アンロイト)【オーストリア輸入盤】
ヴィオラ・ダ・ガンバの権威であるドゥフトシュミットと、今やイタリア古楽界の最先端として認知されているチェンバリストのマルコンという、思いもつかなかった組み合わせによるバッハ。実は二人はバーゼル・スコラ・カントールムの同窓生で、当時からよくこの曲を合わせていたのだそうです。旧友再会、しかし演奏に馴れ合いは一切なく、むしろ丁々発止駆け引きの様相。それが歌にあふれた大きな音楽を流れを生み出していくのですから、さすがというほかはありません。ドイツ・オーストリア的な堅牢と、イタリア的な歌の妙なる融合。まさに別格というべき名演です。録音も優秀、装丁は美麗ディジパック。バッハ好きには一度は体験してほしい強力オススメ盤。
なお、AnLeuT(アンロイト)レーベルは、現代最高のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の一人であり、アルモニコ・トリブート・アウストリアを主宰するローレンツ・ドゥフトシュミットが個人で立ち上げたレーベルです。