CD1:アルビノーニ/協奏曲集 Op.7-3,6,9,12、Op.9-2,5,8,11、他
クラウディオ・シモーネ(指揮)/イ・ソリスティ・ヴェネティ
CD2:ヴィヴァルディ/リコーダー協奏曲集 Op.10-3、RV433,434,435,437,439,443,444,445
ヴラディーミル・スピヴァコフ(指揮)/モスクワ・ヴィルトゥーゾ
CD3:ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」 Op.8-1~4、リコーダー協奏曲 RV.108,441,442
ジョージ・マルコム(指揮)/ギルドホール弦楽アンサンブル(四季)
クラウディオ・シモーネ(指揮)/イ・ソリスティ・ヴェネティ(リコーダー協奏曲)
CD4:J・S・バッハ/ソナタ集 BWV.1030~1035
キース・ジャレット(チェンバロ)
CD5:ヘンデル/ソナタ集 イ短調、ハ長調、ヘ長調、変ロ長調、ニ短調
キース・ジャレット(チェンバロ)
CD6:テレマン/2つのリコーダーのための6つのソナタ
エリザベス・セリン(リコーダー)
全てミカラ・ペトリ(リコーダー) 録音:1987-1993年(デジタル)
SONY【ヨーロッパ輸入盤】
リコーダーの天才ミカラ・ペトリは、3歳でリコーダーを吹きはじめ、わずか5歳にしてデンマーク・ラジオで演奏、11歳でコンサート・デビューしてその年にハノーファー音楽演劇大学に入学、18歳で同大学を卒業しています。卒業と同時にプロとして活躍し始めた彼女は、リサイタルのほかソリストとして多くの有名オーケストラと共演して注目を集め、1979年にはPHILIPSレーベルと専属契約を結び、積極的にレコーディングを行うようになりました。1987年にはRCAに移籍して専属契約を交わして、2005年までレコーディングを続けました。以後はフリーとなっていますが、最近ではギタリストのラース・ハニバルとともにOUR RECORDINGSというオリジナル・レーベルを立ち上げ、斬新かつ面白いアルバムを次々に発表しています。
今回のセットは、1987年から1993年にかけてRCAにおこなわれたレコーディングの中から、バロック作品の代表的なものを選んだ6枚組のボックスで、室内オーケストラと競演した協奏曲が3枚、チェンバロ伴奏のソナタが2枚、リコーダー2本によるデュオが1枚という構成。ミカラ・ペトリのリコーダーの際立った特質である澄み切った美しさは、音色の純度を高めるのに大きく貢献しており、さらにもうひとつの大きな特質である鮮やかな技巧の切れ味がそこに加わることで、硬軟自在で多彩な表現力を獲得、気品に満ちたバッハから勢いのよいテレマンやヴィヴァルディに至るまで、すばらしい説得力で聴かせてくれます。とりわけジャズの世界でも有名なキース・ジャレットとの共演では、ジャレットの様式感を超えた自由なスピリッツがペトリを大いに刺激しているのか、即興的なフレーズをちりばめた伸びやかで愉しい演奏を繰り広げています。
スリム・ボックス・ケースです。限定発売とのことなので、お早めに入手されることをオススメします。