1. ラプソディー・イン・ブルー
ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)、マイケル・ティルソン=トーマス(指揮)/コロンビア・ジャズ・バンド
録音:1976年6月
2.パリのアメリカ人
マイケル・ティルソン=トーマス(指揮)/ニューヨーク・フィル 録音:1974年2月
3-8. 序曲集
Oh, Kay!/Funny Face/Girl Crazy/Strike Up the Band/Of Thee I Sing/
Let'Em eat Cake
マイケル・ティルソン=トーマス(指揮)/バッファロー・フィル 録音:1976年5月
9. プロムナード(Walking The Dog)
マイケル・ティルソン=トーマス(指揮)/ロサンゼルス・フィル 録音:1983年10月
10. 魅惑のリズム
サラ・ヴォーン(Vo)ほか、マイケル・ティルソン=トーマス(指揮)/ロサンゼルス・フィル
録音:1982年2月
SONY【ヨーロッパ輸入盤】
祖父、父、叔父ともガーシュウィンと深い親交のあったというマイケル・ティルソン=トーマスは、キャリアの初期から積極的に何度もガーシュウィンの録音を行い、いずれも高い評価を受けていますが、このアルバムは第1回目の録音。特に「ラプソディー・イン・ブルー」は、作曲者ガーシュウィン自身が残した貴重なピアノ・ロール演奏に、ティルソン=トーマスがオリジナルのジャズ・バンドで伴奏をつけたユニークな録音で、初出時は大きな話題にもなりました。ガーシュウィンによるピアノ・ロールの自動演奏は、かなりテンポの変化が大きく、また猛スピードで突っ切る部分もあるので、伴奏を合わせるのはさぞ大変であったことが察せられますが、かなりスリリングで独特の面白さがあります。また、小粋な「パリのアメリカ人」や滅多に耳にすることのないミュージカルの序曲集、またほかの編曲で知られる「プロムナード」やサラ・ヴォーンのゾクゾクする歌が楽しめる「魅惑のリズム」などプログラミングも秀逸。ガーシュウィンのお洒落で軽妙な音楽の多彩さに触れることができる一枚です。