ウィリアム・クリスティ(指揮)/レザール・フロリサン、リヨン歌劇場合唱団
ローザ・マニヨン、ナタリー・デッセー、リンダ・キチン、アンナ・マリア・パンザレッラ(Sp)
ドリス・ランプレヒト(MS)、デルフィヌ・ヘイデン(A)、ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(T)
スティーヴン・コール、クリストファー・ジョージー(T)、アントン・シャリンガー(Br)
ラインハルト・ハーゲン、ウィラード・ホワイト、ローラン・ナウリ(Bs)
ダミアン・コラン、パトリック・オリヴィエ・クロゼ、ステファン・ドゥトルニエ(ボーイSp)
録音:1995年
ERATO【フランス輸入盤】
近年のバロック・オペラ・ブームの火付役となったウィリアム・クリスティと彼の率いる古楽アンサンブル「レザール・フロリサン」によるモーツァルトの「魔笛」。リリース時には革新的な演奏として世界中で絶賛されたアルバムです。古楽器による演奏はあまたのディスクがリリースされていますが、このクリスティによる演奏は、古楽器演奏にありがちなドギツさを感じさせず、かといってむやみに平板で退屈な演奏でもない、非常にバランスの良いものです。独唱陣にデッセー、マニヨンら若手の優れた歌手を起用し、その清浄で美しい歌唱も大絶賛されました。とりわけデッセーの「夜の女王」が聞きものです。強烈なコントラストをつけたアクの強い古楽器演奏が苦手という方にはぜひお薦めしたいアルバムです。